通勤経路の中目黒で JAL DINNERS のクレジットカードを拾ったので交番に届けてきました。
車に何度も踏みつけられたのでしょう。アスファルトの凹凸がカードに型押しされているかの様な、ボコボコなカードフェイスに変わり果て、カード自体も湾曲してしまっていて本当に見るも無残な状態。
持ち主が普通の大人なら、多分もう利用停止もかけているし、誰かがこのカードを不当に使おうとしてもたぶん無理であろう状態のカードなんですが、クレジットカードファンであり陸マイラーである私にとっては、「見捨てておけない。。ご主人の元にお帰り。」的な気持ちでいっぱいになったので交番に届けることにしました。
クレジットカードを交番に届けた時の謝礼は!?
交番に向かいながら一番気になってしまったのがこの件。「ゲスだな自分。」とか思いつつ、いい事して気持ちいいなっていう満足もありつつ、ゲスな心と良心が手をつないで交番に向かいました。
拾得者の情報記入でおよそ五分。気になる謝礼についてお巡りさんから、、
「現金の場合は5%~20%で謝礼を受け取る権利があります」
皆様もご存知かと思いますが、現金を拾った場合謝礼の気持ちとして金額の数%をもらうことが出来ます。私が子供のころは「お財布を拾ったら中の現金の1割をお礼としてもらえる!」と広く知られていました。ですが、今回お巡りさんから説明されたのは、現金を拾った場合は5~20%で請求することが出来るということ。では、クレジットカードの5~20%っていったいどういうことでしょうか。
クレジットカードの限度額までの謝礼を請求できる??
悪い気持ちが出てくると謝礼金額をどんどん上乗せしたくなっちゃいますよね。そんな考えもつかの間、お巡りさんが私を現実の世界に引き戻してくれます。「クレジットカードは現金ではありませんので、謝礼の請求と言ってもちょっと難しいのですが、、、。」
そりゃそうでしょう。クレジットカード、しかももう利用停止してあってぼろぼろの物の端っこを少し切ってもらうなんてことしても意味ないですしね。一瞬引きずり込まれそうになった悪い気持ちはもう捨ててあったので、クレジットカードファンとして一言、爽やかな気持ちでお巡りさんに聞いてみました。
「でも、クレジットカードは現金同様に使えますよね。その額に応じて謝礼の請求ってできないんでしょうか?」
一瞬困惑するお巡りさん。法を守っているとはいえ専門家ではないので具体的に謝礼額についての理由は説明しにくいようでした。かわりに、そのお巡りさんの過去事例を教えてくれました。
拾得クレジットカード変換の謝礼請求、一万円でお巡りさん出動!!
過去に私と同じようにクレジットカードを拾ったという人の対応をしたことがあるとのことでその時のことを教えてくださいました。拾った人やカードの種類については具体的には教えてくれるわけでは無いのですが、事例として。
拾得物の謝礼請求として1万円を請求した拾得者がいたとのこと。運よく落とし主も出てきたので返還することが出来たものの、拾得物の返還の際の謝礼のやり取りは当事者同士で行うのでそのやり取りはからは身を引いて本人たちに任せていたとのこと。数日すると落とし主から連絡が入り、「謝礼として一万円を請求されて困っている」ということで、
「クレジットカードでそれはあまりにも高額すぎるでしょ」
ということで、そのお巡りさんが仲裁に入り無事に解決したというのがその過去事例。
私としてはクレカ自体は単なるプラスチックですからそんな価値が無いのは承知の助。(昨今出てきた一部の金属製のクレジットカードにはそのカード自体に価値がありますがそれは除きます。詳細を知りたい方はこちらの記事↓↓↓
使える限度額や使い方を考えると現金とほぼ同じと考えてもいいのではないか。などと思いながらお話を聞きました。
もう、使用ストップしてるだろうけど落とし主に届きますように!
説明やクレジットカード拾得事例などを軽く教えてもらって、落し物のお届けは終了。最後に権利の放棄をして終了。と思いきや、お巡りさんから「落とし主が現れた時、ご連絡は必要ですか?」と確認されました。「警察」もしくは「落とし主本人」から連絡をもらえるということだったので、ちょっと照れくさいけど、こういったブログをつけているので「落とし主本人」から連絡がほしいですとお伝えして全てのお届けが完了。
落とし主さん、すっごくステータスのある素敵なカードなのでもう落とさないようにしてくださいね!
知らないと損をするクレジットカードを拾った時の必殺技
私は上のように何の疑いもなく警察に届けたのですが、このことを友人に話したところ「おまえ、ばかだな~」と一言。この友人もクレジットカードファンなのですが、びっくりするような事実を教えてくれました。
「クレジットカードを拾った場合は警察に届けるよりも先に、クレジットカードに書いてある連絡先に連絡を入れたほうがいいんだよ!!」
と、言われましても、「???」そうなんだ~。程度だったのですが、自分のクレカの裏を見てびっくり。
皆様も、お持ちのクレジットカードの裏面をご確認いただきたいのですが、そこに以下のような文面が書かれていると思います。因みに私の使っているセゾンユナイテッドマイレージプラスゴールドの裏面に書いてある文面は↓↓↓
●このカードを拾得された方は上記インフォメーションセンターにご連絡ください。(薄謝進呈)
むむむ。「(薄謝進呈)」って!そうです。クレジットカード会社からお礼がもらえることがあるんです。カード会社や種類によって内容はまちまちのようですが、大抵がクレカ系列のギフトカードやクオカードなどだそうです。金額は数千円程度から高いものでは1万円程度までとのこと。これって、さっきお巡りさんが出動した金額じゃないですか!
「(薄謝進呈)」知りませんでした。損したな~っていうよりも、「薄謝」をもらってみたかった。しかも拾ったのはダイナース。薄謝進呈の「薄」の部分が意外と分厚かったりしたのではないかと。どんなものが貰えたのか。今更ながら興味が。。とは言え、カードがボコボコでそんな細かい字が読める状況でもなかったし。もし今度クレジットカードを拾うような機会があったら薄謝進呈にチャレンジしてみることにします。
JALダイナースカードってどんなカード!?
今回拾ったカード、達人陸マイラーさん達のブログでは話題に上ったりしてるんでしょうが、自分がUNITEDでマイレージを貯めてしまっているために全くノーマークのカードでした。スターアライアンスな自分はワンワールドに興味持ててなかったなとちょっと反省しつつカードの詳細を調べてみると特筆すべき内容は以下のような感じ。
JALマイルがぐんぐん貯まる!!
航空会社との提携ですからマイルが貯まるのはもちろんかと思いますが、こちらのカードでは使用金額の1.2%たまります。これはなかなか良いような気がします。ダイナースを使用する方でしたら年間500万円程度はカード決済されるのではないでしょうか。そうなると6万マイル。ある程度の場所へ行けちゃうマイルですよね。すばらしい!
空港ラウンジサービスが付帯する
JALの提携クレジットは、決済ブランドがVISAやMASTERなど、いろいろます。私が今回交番に届けたこちらのカードはダイナースですのでその特典が非常に充実しています。付帯する空港ラウンジサービスもしかり。詳細をホームページから抜粋したのが以下のもの。
国内約50ヵ所、海外約550ヵ所の空港ラウンジをご用意しております。会員さまはもちろん、家族会員さまも無料でご利用いただけます。※航空会社のラウンジ(サクララウンジなど)とは異なります。
陸マイラー達ご用達のサクララウンジが除外されているのはさみしいですが、使用できるラウンジの多さは素晴らしいです。その素晴らしさはプライオリティパスと比較しても歴然たる差。(プライオリティパスについてはこちら「プライオリティパスとは?年会費や使い方、ラウンジの評判について!アメックスなどのステータスカード選びの際の一基準として重要です。」)やっぱりダイナース、便利ですよね!
ビジネスアカウントカード(個人事業主やノマドワーカーには超便利)が年会費2000円で発行可能
今はサラリーマンですがフリーランスで働いていたことのある自分にとって、個人事業主の経費管理の大変さが身に染みて理解できています。
当時私は仕事用に別のカードを発行していました。経費の決済用ですので、ある程度の金額が支払えるカードを選ぶとなるとそれなりの年会費がかかるんですよね。「経費の管理が楽になるのだから、、、」と当時も自分の中の行き場のない思いを押し殺していたものです。ですが、このJALダイナースカードは、まるでETCカードのように経費決済用のカードが発行できるんです。たったの年会費を2000円上乗せするだけで。素晴らしい!JALさんなのか、ダイナースさんなのか、このサービス付帯を考えた方、天才です!
因みにビジネスメインでカードを持つなら下のエントリーを見てみてください。今の世の中、個人事業主向けのカードが非常に充実しています。
クレジットカードを落としたら、まずは利用停止のお電話を!
今日も乱文、長文にお付き合いいただきありがとうございました。
そんなに悪いことをする人もいないと思いますが、落とした人は念のため!「クレジットカードを落としたら利用停止のお電話」をお忘れなく。
こうやって自分が大好きなクレジットカードの記事をいくつか書いてきてますが、まさかクレジットカードを拾って届けたっていう記事を書くことになるとは。拾った瞬間は「何?なんだろこれ?」って感じだったのですが、今思うと「ラブカ」に遭遇したような経験だったのではないかと思います。ダイナース自体発行件数がそんなに多いわけでないでしょうし。更に「JALダイナース」って!!陸マイラー活動をしている私にとって「ANA」以外のカードと出会ったり考えたりすることも稀。「中目黒でラブカに遭遇」って記事のタイトルにしようかと今では思ってます。
さてさて、私もクレジットカードを落としたことがあるのでわかるのですが、次のカードが届くまで時間がちょっとかかるのが、けっこう不便なんですよね。APPLE PAYなども始まって、私のようにクレジットカードが日常生活に溶け込んでいる方も非常に多いのではないでしょうか。自分の経験としては次のカードが届くまで2週間くらいかかり、その間クレジット支払いが出来ないのが非常につらかった思い出があります。
皆様も落し物には気を付けてくださいね。
それでは本日もありがとうございました。
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