ダイナースやアメックス等のステータスカードの契約をする時に時々目にする「プライオリティパスが無料」の一文。
空港のラウンジサービスだということはわかっていても、実はそのサービスに3段階のグレードが存在するのをご存知な方はそこまで多くはないはず。
今日はAMEXやDINERS等のステータスカードを選ぶ際の一つの基準プライオリティパスについてです。
PRIORITY PASS(プライオリティパス)とは!?
世界各地の空港の会員制ラウンジを利用できる会員サービスです。
会員になると世界1000個所以上に及ぶラウンジを事前予約なしで使うことが出来ます。
ラウンジでは食事や飲み物の無料サービスがあり、ゆったりとした空間で搭乗までの時間を過ごすことが出来ます。
雑誌や新聞が読めたり、Wi-Fiを無料で使えたり、中には搭乗前にシャワーを浴びることのできるラウンジもあったりします。
搭乗前の時間を有意義に使うためにも、このような空港の会員制ラウンジはどんどん使っていきたいですよね。
このような会員制ラウンジを使う権利をもった会員証がプライオリティパスというわけです。
プライオリティパス、3つのプランとその年会費
各ラウンジが充実したサービスを提供しているので、通常、プライオリティパスの会員になるのも無償というわけにはいきません。
プランが3つあり、空港ラウンジの利用頻度に応じて、条件の合うプランを選ぶ必要があります。
皆さんの使用シーンに合わせて選んでいくのが良いと思います。
それぞれのグレードの特徴は下のようになります。
スタンダード
一番下のグレードがこのスタンダードです。
条件は、年会費99ドル、ラウンジ使用一回につき27ドル、同伴者が使用する際も同様。
年会費は安いですが、それを割り返して一回当たりの使用量を計算してみると以下のようになります。
年に一回だけの利用だと、年会費99ドル+ラウンジ使用料27ドルで合計126ドルです。
年に10回利用するとすると年会費99ドル÷10回+ラウンジ使用料27ドルで一回当たり36.9ドルの使用料です。
なんとも言えない。。。私にしてみるとちょっとお高いような気がします。
スタンダード・プラス
こちらが中間グレード。
条件は、年会費249ドル、ラウンジ使用料は10回まで無料(以降、一回につき27ドル)、同伴者の使用は一回につき27ドル(無料特典は無し)。
年会費は大幅に上がりますが、ラウンジ使用料が10回まで無料になるので空港をよく利用する人はこちらのほうが割安になってきます。
こちらも年会費を使用回数に割り返して考えてみると、
年に一回だけの利用する場合は、年会費249ドル+ラウンジ使用料0ドルで合計247ドル。
年に10回利用した場合には、年会費249ドル÷10回+ラウンジ使用料0ドルで一回当たり24.9ドルの使用料です。
スタンダード会員と比較した場合、スタンダード会員の年会費が99ドル、スタンダード・プラスの年会費が249ドルでその差が150ドル。
150ドルをスタンダード会員の一回の使用料27ドルで割り返すとおよそ6回となりますので、年間6回以上、会員制空港ラウンジを使う方はスタンダード・プラスで会員になったほうが良いと言えるでしょう。
プレステージ
最上位グレードに位置するのがこちらのプレステージです。
条件は、年会費399ドル、ラウンジ使用料は全て無料、同伴者の使用は一回につき27ドル(無料特典は無し)。
年会費は一気に上がりますが、スタンダード・プラスのように10回まで無料といったような回数を気にする必要もありませんので悠々と旅行や出張に行けるようになります。
年会費の割り返しでプランを比較。お得なプランは!?
グレードによって
年会費を割り返して一回の使用料を計算した場合について。
先ほどプレステージのところで計算しましたが、年会費が安い分、年に5回までの使用ならばスタンダード会員がお得なことがわかりました。
年に6回以上の使用ならば、10回目まで無料でラウンジを使用できるスタンダード・プラス会員がお得でした。
ですが、スタンダード・プラス会員は11回以降からラウンジ使用料が発生します。
年会費を割り返して計算した、各グレードの11回目の使用量は次のようになります。
スタンダード会員は、年会費99ドル÷11回+使用料27ドルで合計35.7ドル。
スタンダード・プラス会員は、年会費249ドル÷11回+27ドルですので合計49.6ドル。まさかのスタンダード会員より割高計算ですね!!
プレステージ会員は年会費399ドル÷11回で36.2ドルです。因みに12回目以降スタンダード会員より安くなります。
一回の旅行や出張で一つの国しか行かない場合や乗り継ぎなどが無い場合は、旅行や出張の回数を予測してスタンダードかスタンダード・プラス会員がいいような気がします。
ですが、たとえ年一回の旅行でも、乗り継ぎや何か国も移動する場合は、その分空港を使用する頻度も増えますのであっという間にスタンダード・プラスの無料回数を使い切ってしまう恐れもあります。
このような旅行をすることが多い方は、思い切ってプレステージにしておいてもお得なのかもしれませんね。
会員制空港ラウンジは大きく分けて2種類
ではここで豆知識。プライオリティパスで使用できる空港ラウンジは、大きく分けて2種類の運営企業があります。
サービスの内容はラウンジごとに変わりますが、運営会社を知っていることで何となくサービスの内容を予測できる場合もあるかと思います。
航空会社系ラウンジ
こちらは各航空会社が運営するラウンジで、プライオリティパスで使用できる日本国内のラウンジではKAL LOUNGEとSTAR ALLIANCE LOUNGEがあります。
プライオリティパス以外でも各航空会社の上級会員であることで使用できるラウンジです。
KAL LOUNGEの評判は?
KAL LOUNGEは大韓航空(KOREAN AIR LINE)のラウンジです。日本には成田、関西、セントレア、福岡の空港で運営しており、日本国内のプライオリティパスを使用できるラウンジの中ではとてもメジャーな存在です。
成田を例にとると、シートやドリンク、雰囲気はおおむね良いと評判です。
ですが、軽食関係がいわゆる大袋のスナックとコンビニ風のおにぎりやサンドイッチだということで、若干改善の声も上がっているようです。
私としては、上記のようなサービスが受けれるだけでも大満足なので積極的に使っていきたいラウンジだと思っています。
STAR ALLIANCE LOUNGE(スターアライアンスラウンジ)の評判は?
スターアライアンスラウンジについてですが、日本国内でプライオリティパスを使用して利用できるスターアライアンスラウンジは名古屋のセントレア空港のみとなっています。
プライオリティパスで使用での使用は7:00~18:30までと時間が限られているのが残念なところです。
(通常のスターアライアンスゴールドメンバーであれば利用対象便の出発まで使用できます。)
飲食内容としては、ドリンクも充実、食事はホットミール(ピラフや唐揚げ)の準備まであり、満足のいく内容だと思います。
長旅前に陸地で充実した食事をとれるのは本当にありがたいことですよね。
セントレア空港を使う場合には是非使用してみたいラウンジです。
カード会社系ラウンジ
空港関連の会社が、各種クレジットカード会社と提携して運営しているラウンジです。
日本ではIASSラウンジとT.E.I.ラウンジがあります。
プライオリティパスを使用することで成田にある上記二社が運営するラウンジを利用することが出来ます。
通常は各種クレジットカードの付帯サービスで使用することが出来ます。
IASSラウンジの評判は?
一部ドリンクが二敗目以降費用が発生してしまうようで評判はいまいちです。
軽食もスナック(柿の種程度)ということで、飲食を求めて使用するラウンジとしては少しグレードが低い傾向にあるようです。
ソファやWi-Fiは普通程度なので、忙しいビジネスマンが早めに空港に到着してしまった際などには便利なのかもしれません。
旅行の際に使用したい私としては少し物足りないラウンジなのかなと思います。
T.E.I.ラウンジ(TEIラウンジ)の評判は?
飲食はIASSよりも劣ってしまい、尚且つコンセントの場所も集中してしまっており使い勝手が悪いということで、ラウンジを使い慣れたユーザーからは敬遠されているラウンジです。
成田では「隣のIASSラウンジが満員の時に使用する」というようなコメントも多く、ラウンジサービスを期待していく場所ではなさそうです。
T.E.I.ラウンジであれば、ゲート近くのレストランのほうがお得になってしまうかもしれませんね。
プライオリティパスで利用出来る日本国内のラウンジは?
日本国内にプライオリティパスで利用できるラウンジはいくつあるのでしょうか。
答えは9か所です。意外と少ない印象を持ったのは私だけでしょうか。
成田に第一と第二を合わせて5か所、関空に一か所、セントレアに2か所、福岡に一か所です。
国内での利便性は少ないようにも感じますが、海外の慣れない空港でラウンジを利用できる権利は心に大きなゆとりを与えてくれます。
プライオリティパスが真の威力を発揮するのは、やっぱり海外ですよね!!
プライオリティパスが付帯するお勧めクレジットカード3選
プライオリティパスが付帯するクレジットカードはたくさんありますが、私が特にお勧めしたいの以下のクレジットカードです。
ラグジュアリーカード(LUXURY CARD TITANIUM , BLACK , GOLD)
昨年末に日本にも上陸し、情報通の方の間にはちらほらとホルダーになられる方が出てきたラグジュアリーカード。
自己申込可能なクレジットカードなのに金属製ということで人気の高いカードです。
日本で唯一マスターカードの最上位グレードである、マスターカードワールドエリートを搭載しておりステータスも十分です。
年会費はチタン5万円、ブラック10万円、ゴールド20万円とかなりしますが、プライオリティパス以外にもそれに見合ったサービスが付帯します。
詳細は以前記事にしていますので、お時間のある方は是非こちらをご一読ください↓↓↓
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
カード名、長いですよねw。こちらは年会費に対してのコストパフォーマンスの高さが話題のカードです。
個人事業主、法事向けカードですので、敷居が高く感じますが、ノマドワーカーやフリーランスで働いている方でも入会できるカードです。
名前のステータスが高いわりには年会費は2万円とお安く、使用頻度が高かった場合次年度からさらに年会費が割引されるサービスまでついています。
こちらは、ほかのアメックスプラチナカードと併せて以前記事にしております。コストパフォーマンスの高さに驚かれる方も多いのではないでしょうか。↓↓↓
楽天プレミアムカード
こちらも付帯サービスの高さが話題のカードですよね。
テレビCMやネットにもたくさん広告が上がってきますよね。
こちらは年会費1万円でプライオリティパスのプレステージ会員になれてしまうという驚きのクレジットカードです。
私であれば直接登録はせずに、ポイントサイトを経由して契約することで、ポイントの2重どりを狙います。
ポイントサイトなどの使用方法についてはこのブログ右側の「マイレージ」カテゴリーをご覧になってみてください。
いくつか記事をアップしておりますのでよろしくお願いいたします。
クレジットカードの選考基準にしているのであればプレステージ会員クラス付帯が絶対。
いろいろ見てきましたが、直接会員になるのであれば、皆様それぞれの使用頻度に応じてプランを選ばれるのが良いと思います。
私の場合、旅行自体の回数はそれほど多くありませんが、一回の旅行で乗り継ぎで空港に何回か使うケースもあるので、直接入会するならスタンダード・プラス会員かな?と思っています。
一回一回27ドル支払うのであれば、ゲート近くのレストランを使ってゆったりしてしまうと思うからです。
また、ステータスカードの選考基準の一つとしてプライオリティパスを考えるのであれば、スタンダード会員の付帯(そんなにチープなステータスカードは無いと思いますが、)程度では、そのクレジットカードは選びません。
スタンダード会員が付帯していたとしても、ラウンジを利用するたびに27ドル支払っているようでは、あまり得した気分にはなれないからです。
プライオリティパスが付帯するクレジットカードを選ぶようであれば、プレステージ会員が付帯しているクレカにして、旅行のたびに得した気分を味わいたいものです。
どこの空港でも無料でラウンジが使用できるお得感や優越感は味わい深いものだと思います。
以上、本日も乱文、長文にお付き合いいただきありがとうございました!!
コメント