12月に入って日中の最高気温を10度を下回る日が出てきましたね。
皆さんの通勤や通学だけでなく、お休みの日のお出かけの際にも、防寒用品が欲しくなる今日この頃ですよね。
皆さまにこの冬を充実したものにしていただきたく書いてみた前回のこの記事↓↓↓
おかげさまでなかなかの評判をいただいております。
で、予告通り、大手アパレル会社勤務の私が今年買うべきダウン(2017FW版)を皆様にお伝えします。
ダウンアウターのトレンドについて
具体的なブランドと商品紹介の前に、皆様に簡単にトレンドを紹介しておきたいと思います。
私が青春時代を過ごした90年代~2000年代、ダウンアウターと言えばアウトドアブランドの、いわゆる「ギア」的な実用的な商品ばかりでした。ま、そういう実用的なものを武骨に着こなすのが流行っていたわけです。
2000年代中盤からはモンクレー等をひっとうにブランドイメージを刷新し、少し色気のある高級志向のダウンがトレンドになってきました。実用的なものから、より普段着としてのファッショナブルさを重視したような商品ですよね。
そして2010年代はそれが花開いた時代。ノースフェイスなどの本格的なアウトドアブランドも、カジュアルな雰囲気のダウンを打ち出してきています。
では今年はどうでしょう。
ここのところ続いてきたファッショナブルなダウンのトレンドが依然として続いているように思います。そのトレンドを読み解くと、大分類として4つほどカテゴライズすることが出来るような気がします。
それらは、
1.モンクレーなどに代表される、ラグジュアリーカジュアルの流れ。
2.タトラスなどに代表される、色気のあるドレッシーなトレンド。
3.カナダグースなどに代表される、カジュアルでかっこいいアウトドアスタイルのトレンド。
4.ここのところ人気の出てきた機能的(ファンクショナブル)なダウン、ユニクロのシームレスダウンなどもその一種。
といった感じですね。
この流れに沿っているブランドのダウンであれば皆から後ろ指をさされるようなこともありません。
本格的な冬がやってきた今、クローゼットの中身がトレンドにマッチしているか確認し、買い足すならば早いうちに手配するようにしましょう。
トレンドカテゴリー別!お勧めのダウンはこれ!!
それでは、これから1~4のトレンドごとにオススメのダウンをピックアップしてご紹介したいと思います。
トレンドごとのお勧めブランドをピックアップしつつ今年のお勧めの一型を抽出してみます。今日も冬本番といった気温になってきましたね。焦らず、本当に使える一着を購入しましょう!
1.ラグジュアリーカジュアル部門
モンクレーが爆発的にヒットしたのが2005年~2010年ころ。
モノによっては新卒社会人の初任給ほどするようなダウンが飛ぶように売れていました。
世界的にヒットするダウン人気に拍車をかけるように、2010年以降各有名ブランドもダウンアウターを開発・市場投入していきました。すると飽和状態にあったモンクレー人気の輪郭はぼやけていき、様々なダウンアウターが一過性の人気を獲得してきました。
今はダウンアウター乱立の流れも落ち着き、本当に良いブランドがのこっているといった状況。消費者としても選びやすい状態になってきました。
で、このラグジュアリーカジュアル部門。
普段着としても、通勤の際のビジネス着用も、対応していて、大人っぽい雰囲気を演出できるブランドから今年の一着を選びたいと思います。
この部門に当てはまるブランドとしてはモンクレーの他にも「ストーンアイランド」等があります。1990年代からイタリアを発信源として、ファッション業界の玄人たちに絶大な支持を得続けているブランドです。左腕についている方磁石のようなマークが目印ですね。
実はこのマーク、NATO軍のマークにそっくりなんです。ミリタリーテイストの武骨さを残しながらカジュアルで上品に仕上げたブランドですね。
カッコいいし、ゴージャス。
他の人とは違ったアイテムを手に入れたいという方には間違いないブランドだと言えるでしょう。通好みのブランドですので、既にモンクレーをお持ちの方で、ラグジュアリーカジュアルな雰囲気がお好きな方にはオススメしたい逸品です。
では、ラグジュアリーカジュアルの一押しダウンはといいますと!?
ここはやっぱりモンクレーです。そのなかから一押ししたいのは、定番の「MONCLER MAYAダウンジャケット」です。
モンクレーの中でも定番中の定番。
シルエットと名前を微修正しながら、私の知る限り15年以上続く不朽の一型です。
アマゾンのリンクを見ていただければお分かりいただけると思いますが、直ぐに購入できるアイテムではありません。在庫切れ~入荷連絡~購入といった流れを毎年繰り返すほどの人気アイテムです。デザインされすぎないシンプルなシルエットとゴージャスな光沢感が、まさにモンクレーを代表する一着と言えるでしょう。
また、このMONCLER MAYAはセレクトショップ各社が別注をかけるアイテムとしても有名で、表地をウールのスーツ素材にしてみたり、レザーを使用してみたり、各社がアレンジを加えてきました。
一味違ったダウンを探している方は、そんなMAYAを探してみるのも面白いかもしれません。
2.ドレッシーダウン部門
2010年代からモンクレーもラグジュアリーカジュアルだけでなくドレッシーなラインを拡充してきました。
一言でいうと「スーツスタイルに合わせられるダウン」ですね。
また、その「スーツスタイルに合わせらるダウン」をさらに進化させて「オトナなカジュアルに合うダウン」の開発も各ブランドで盛んになりました。
その中で「オトナなカジュアルに合うダウン」の筆頭、色気のある大人に似合うダウンの代名詞といえるがTATRAS(タトラス)ですね。
どのような点が「オトナなカジュアルに合うダウン」というと、
シャープに設計された胸廻りとアームホール(腕の付け根)のバランス、二の腕部分の程よい細さ
に代表されるスマートなシルエットがポイントだと言えます。
また表地がモンクレーやストーンアイランドなどでイメージされるピカピカの光沢感のあるものではなく、
微光沢で落ち着いた表地を用いているのも特徴です。
そんなタトラスからは代表モデルの「BELBO」をお勧めします。
TATRASの定番モデルとして不動の地位をたもっているBELBOですが、こちらもセレクトショップ各社が表地に変化をかけた「別注モデル」が存在するのも特徴です。
近年人気のセレクトショップのナノユニバースなどは表地にワッシャー素材(柔らかなシワ加工が施されている生地)を用いたモデルなどを販売し、毎年人気になっています。
ドレッシーダウン部門で定番のTATRASをご紹介した後は、今年のマストバイブランドのご紹介です。
今年だけでなく来年以降、私の長年のアパレル業界経験からすると、たぶんこれから3年間くらいは最重要ブランドとして君臨するのが
「HERNO」です。
このブランド、セレクトショップ各社のみならず有名百貨店でも、今年から軒並み売れ筋上位になっており、モノによっては冬本番を待たずして在庫切れとなっているもでるもあります。
HERNOは「スーツスタイルに合わせられるダウン」が多く、表地のバリエーションが豊富なのが特徴です。
そんなHERNOはとにかくダウンコートがオススメ。
計算されつくしたシルエットでHERNOのダウンコートならどんなスーツスタイルにもマッチしてしまうので不思議です。
それでいて、もちろんカジュアル使いもできる。これがHERNO人気の秘訣ですね。
しかもレディースアイテムも豊富で、女性の認知度が高いのも特徴です。
ということでHERNOからはメンズ、レディース、それぞれの人気モデルをピックアップしておきます。
メンズもレディースもフード付きモデルが人気のもよう。防寒にはフードが欠かせませんもんね。しかもフード付きなのに子供っぽくないという。。。さすがHERNOです。
3.カジュアルアウトドアスタイル部門
これは私と同じような40代の男女の皆様には取り入れやすいスタイルだと思います。
デニムやチノパン、カジュアルなセーターやニットキャップなどのカジュアルなスタイルに劇的にマッチする
アウトドアスタイルを消化させたダウンジャケット部門です。
今、一番伝わりやすいブランドとしては「カナダグース」がありますね。
極寒地帯での活動にも耐えうる肉厚ダウンはエベレスト登山隊にも採用されるほどの高機能や
デザイン面では、マウンテンパーカーやN-3Bなどカジュアルの定番アイテムを細身にアレンジしてあったりなど、利用シーンが幅広いのも特徴です。
実際スーツスタイルに合わせるファショニスタも多く、万能選手と言えるダウンジャケットだと言えます。
そんなカナダグースからは定番モデルの「ジャスパー」がオススメです。
人気のありすぎる形ですので希少価値が上がりすぎており、並行輸入の商品でもかなり高くなってしまっています。
気になっている方は、店頭に出ているのをみつけたら即買いするのをお勧めしておきます。
2017年11月には、トロント、ニューヨークに次いで3店舗目の路面店を渋谷区千駄ヶ谷にオープンさせ、
ますます勢いに乗ってきたカナダグースです。一枚くらいは持っていないとヤバい時代になってきたような気がしますよね。
さて、カジュアルアウトドアスタイル部門の雄を紹介したのですが、
ここからは、カジュアルアウトドアスタイル部門のマストバイ。
着ているだけで「あいつわかってるな!」と思わせることが出来るオススメの一着です。
それがこちら↓↓↓
WOOLRICHのARCTIC PARKAですね。
こちらも武骨ながらシンプルにそぎ落とされたデザインが人気で、レディースからの指示が高いのも特長。
雰囲気もカナダグースのジャスパーに似ていますが、こちらのWOOLRICH ARCTIC PARKAは腰の大きなポケットから使い勝手の良さを感じますよね。
このアークティックパーカーはスーツスタイルにも程よくマッチするのでオンオフ兼用で使用することが出来ます。
インスタグラム上のお洒落ユーザーを紹介するとこんな感じです↓↓↓
バッチリ決まってますよね。男女ともに↑↑↑この雰囲気が出せるダウンアウターなので、お仕事でスーツを着てらっしゃるかたならば、平日も休日もカッコよく決めることの出来る一着になること間違いなしです。
4.ファンクショナブルダウン部門
最後はファンクショナブルダウン部門。実用性を打ち出した機能美をもったダウンアウターです。
上の方にも書きましたが、ユニクロのシームレスダウンもその一つ。
ダウンが縫い目から噴き出してこない機能性と、端麗なシルエットが推しの一着ですよね。
アパレル業界に身を置く人間として、ユニクロのような安価な商品を購入するのは少し気が引けるのですが、
ユニクロのシームレスダウンはかなり大勢が注目しています。
「悔しいけど買っちゃう」的な感じですね。
私も購入するべきか否か悩んでるいるところだったりします。
ユニクロは大量生産しているだけあって物性面では間違いなしなのですが、
大衆向けすぎて、アパレルの人間としてはオススメしてよいのかどうか疑問符がつく商品だったりします。
では、そんな私が、アパレル業界に身を置く人間としてお勧めするファンクショナブルダウン部門の一着とは。
デサントのオルテラインシリーズから「水沢ダウンジャケット」です。
昨今スポーツメーカーが昨日を追求したお洒落なダウンを開発しているのが目立っているのですが
その中でも近未来的なデザインと機能性で群を抜いて人気なのがデサントのオルターレインです。
フリークスストアをはじめとして、有名セレクトショップ各社がこぞって店頭ディスプレイをしていることでも有名です。
デザイン性が高すぎてビジネスシーンで使ってしまうと目立ちすぎてしまうのでやめておいたほうがよいと思うのですが、
休日のお洒落なアウターとして使用するのであれば、今っぽくいので非常にカッコよくきまります。
定番ダウンアウターを既にお持ちの方が、2枚目に何を買うのか悩んだ際に、間違いなくオススメしたいだうんです。
まとめ
皆様いかがでしょうか。
冬本番が始まりました。人気のダウンはすぐに品薄になってしまいます。欲しかったブランドの欲しかった形、在庫を見つけた際には迷わず購入しておくのが後悔をしない秘訣です。
今日ここにあげたダウンであれば、暖かく、お洒落に、この冬を乗り切れること間違いなしです。
それと、どんな防寒用品を手に入れるか決まったら、次は見えないところのお洒落に気をつかってみてはいかがでしょうか。
それでわ!
皆さん暖かくして風邪などひかないようにしてくださいね。
本日もありがとうございました。
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